この記事のコンテンツ
1.「クラウド」とは何か?
クラウドとは、利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、インターネット経由で利用可能なサービスの総称です。
クラウドを使うメリット:
-
短期間に低コストで新しいITサービスを利用する事が可能
-
従量課金制なので、小さく始めて大きく使う事が可能
-
「場所」「機器」に依存せず、利用する事が可能
-
ITの世界屈指の天才達が用意した最新技術が簡単に利用可能
そして、「どんなクラウドサービスを使えば良いのでしょうか」を迷い方に:
2.AWS Re:Inventの説明
Re : Inventとは何かというと:
技術者のための教育の場 —by Andy Jassy (AWS CEO)
世界中からAWSユーザー、パートナーが一堂に会するグローバルイベントとして、WSの最新情報発表を聞き、学び、サービス開発者と直接会話することが出来ます。
今年のセッション数は250+となり、参加人数はなんと60,000+でした。
3.AWS最新事情
Amazon Managed Blockchain(ブロックチェーン)
Hyperledger Fabric や Ethereum といったオープンソースフレームワークを用い、スケーラブルなブロックチェーンネットワークを容易に作成し管理するフルマネージド型のサービスです。AWSフルマネージドサービスで、ブロックチェーンを利用したサービスを気軽に試せます。
AWS RoboMaker(ロボティクス)
ロボティクスアプリケーションを使いやすくするツール、迅速かつ容易なテストのためのシミュレーションサービス、ライフサイクル管理のためのデプロイメントサービスです。AWSフルマネージドサービスで、ロボットを作りたい時に、開発、シミュレート、テスト、およびデプロイが一気通貫で試せます。
AWS Ground Station(人工衛星)
衛星通信を制御したり、衛星データを地上局に送出したり、独自の地上局の建設や管理を気にすることなく、容易にコスト効率よく衛星の運用をスケール可能となり、独自の地上局の建設や運用の代わりに、コストの80%を削減することが可能です。AWSフルマネージドサービスで、衛星データを用いたサービスを低価格で利用可能になります。
S3 Intelligent-Tiering(ストレージ)
頻繁にアクセスされるアクセスと頻繁にアクセスされないアクセス・ティア間でデータを移動することで、アクセス・パターンが未知または変化するデータに理想的な自動コスト削減を提供します。自動的に最適な費用になることに嬉しいと思います。
AWS Outposts(コンピューティング)
ネイティブな AWS サービス、インフラストラクチャ、運用モデルをデータセンター、コロケーションスペース、オンプレミス環境へ仮想的にもたらします。自社サーバでAWS同等の機能が利用可能になります。
Amazon Timestream(データベース)
IoT および運用アプリケーションにおいてリレーショナルデータベースの 1/10 のコストで 1 日あたり何兆ものイベントを容易に保存、分析できる、高速でスケーラブルな完全マネージド型の時系列データベースです。AWSフルマネージドサービスで、時系列データを容易に扱えます。
Amazon Forecast(機械学習)
Amazon.com で使われるのと同じ技術に基づく機械学習を使用して、時系列データと追加変数を組み合わせ、高精度の予測を作成できます。 Amazon.comと同じ時系列予測が簡単に利用可能になります。
Amazon Personalize(機械学習)
Amazon.com が何百万人もの顧客へ製品レコメンデーションを提供するのと同じ個人認識技術に基づき、顧客データから生成されたインサイトを使用して、ニーズに合わせ最適化された経験を提供されます。Amazon.comと同じ個人認識技術が簡単に利用可能になります。
AWS DeepRacer(機械学習)
1/18 スケールのレースカーで、強化学習(RL)を始めるための興味深い楽しい方法を提供されます。簡易に自動運転の強化学習モデルを作成し、実物で試す事が可能になります。
4.まとめと今後の勝手な予想
新サービスざっくり紹介
AWSの独走体制はしばらく続くと思います。基礎的な要素を強化してライバル企業との競争力を強化しつつ、ロボティクス・人工衛星など投資的な意味合いの強いサービスも増やすなど、王者の戦略を取り隙が無いと感じました。
AWSの開発力は非常に驚異
リリース発表と共に利用可能なサービス群が多すぎます。今回の発表で有力だったベンチャーの内、10数社ほど潰れるだろうという意見も聞きました。
サービス開発者と直接話しができるのはとても良い
今回、弊社で最もAWSを利用している領域で開発者とコミュニケーションの場を持ていて、システム構成などアドバイスいただき、ビジネス的に大きな示唆を得られました。
今回のAWS re:Invent2018にて盛りたくさんの知識を学習できました。そして来年のGoogle I/O 2019に参加する予定です。クラウドについてGoogleさんをどう考えているか、そしてAWSとどんなところが違うのかを続いで研究してみたいですので、来年のAzest Spark Labsにもどうぞお楽しみにしてください。
登壇者プロフィール
吉岡 大輔
株式会社アゼスト