こんにちは、アゼストのやましたです!
先日、メルカリ主催の「LangChain Japan Meetup」が六本木ヒルズで開催されたので参加してきました。
みなさん、LangChainとは何かご存知でしょうか?
一言で言うと、「大規模言語モデルを誰もが使うことを可能にするツール」です。
大規模言語モデル(LLM)とは、大量のテキストデータから学習を行い、自然言語処理を行うAIの一種です。
最近話題のChatGPTも大規模言語モデルを使用しています。
ChatGPTで使われているような機能を、Pythonコードに組み込んで使うことができます。
つまり、LangChainを使いこなせば、AI機能を持ったアプリを開発したり、既存のWebページにAI機能を追加したりすることが出来るのです!!
LangChainは、日本ではまだ聞き馴染みが無い製品かもしれませんが、会場には多くの方が集まっていました。
私たちの注目はなんと言っても、LangChain創設者のHarrison Chase氏のKeynoteです!
Harrison氏から語られたのは、「いかにしてLLMから欲しい回答を得るか」ということです。
LLMには多くの知識が蓄えられていますが、それを使うにはLLMに適切な指示や質問、あるいは情報を与えてあげる必要があります。
また、LLMに処理させたい問題が簡単ではない場合もあります。
例えば、情報が重複していたり、相反していて処理が困難だったり、そもそもどの情報を使うべきか分からなかったり。
LangChainにはこういった状況を解決出来る強力な機能がいくつもあります。
例えば「Agent」という機能は、予め用意したツールからどれを使用するのが妥当かLLMに判断させることが出来たりします。
Keynoteの後は、Q&Aパートを挟み、ライトニングトークのパートへと移りました。
ここではLangChainを既に活用している方から事例の紹介がされました。
個人的に一番面白かったのは、AIを使ってキャラクターを作るという発表でした。
AITuberと言うそうですが、このキャラクターは視聴者とのトークの内容から学習して、より好かれるキャラクターに成長していくのだそうです!!
他にも、LangChainを使って全自動のデータ分析システムを作った方もいらっしゃいました!
Harrison氏をはじめ、たくさんの方の話を聞けた半日間で、僕にとってはとても刺激になりました。
LangChainは多少勉強した程度だったのですが、今回のイベントで「こういう風に使えるのか!」「こんなものを作ってみたい!」といったイメージを持つことが出来ました。
LangChain、もっと勉強して使いこなせるようになりたいです!!